園生活は不安解消がポイント

いろんな不安を抱えながらの入園でしたが、幼稚園に通うようになり、トモの様子が落ちついてきました。

それと同時に「こんなところに引っかかっちゃうんだぁ」というところも見えてきました。
初めての集団生活。キーポイントは「不安解消」のようです。

決まった作業は落ちつける


幼稚園は、同じ教室同じクラスメイトと1年間生活します。

同じ先生が1年間担任です。

この「同じ=決まっている」というのがトモには重要だったようです。
決まっていることは安心ですものね。

また、「朝の会」「朝の活動」などもスケジュール化されていて、慣れてくると自分で次の準備ができるくらいわかりやすく作られていました。
トモはもともとスケジュールを見て動いている子だったので、これはとっつきやすかったようです(^u^)/

クラス替えで戸惑う


私の不安をよそに、最初の1年間は思いのほか順調に過ぎて行きました。
ところが年中さんになって思わぬところで問題が起きました。
最初は何がどうなったのか、分からなかったんです。 原因不明の高熱が出たり、家に帰るとぐったりしていて3時間も昼寝したりして、明らかに何かに疲れているという感じでした。

後で考えると・・・ 原因は「クラス替え」だったようです。

クラス替えと言っても
トモが居たクラスと隣のクラスが合併して1つのクラスになっただけ。
半分は年少さんで1年間過ごした仲間たちです。
"総替え"じゃないんですよ。

普通に考えると半分は知っている子たちなので大丈夫だろうと思ったのですが、トモは違いました。

しかも教室が今まで過ごした教室とは別の教室に移動になったのも担任の先生が変わったというのもトモの不安が大きくなったのだと思います。

何しろ私にとっても幼稚園は未知の世界だったので・・・

いつもは「予告」をしている我が家でしたが、まさかクラス替えも予告しないといけないとは思いもつきませんでした。

私も幼いわが子がこんな風に思っているんだなぁ・・・というのがわかって驚きました。それとともに、「説明を省かずに丁寧に接していこう」と心に誓ったのでした。

通常保育と夏保育


通常保育では落ちついていたトモでしたが、夏保育では違う様子が見られました。
年少の夏保育は問題なかったのですが、年中になって夏保育に行くのを渋り始めました。朝になるとお腹が痛くなったり、べそをかいたりするのです。
いつもとは違う我が子の様子に気になった私は、いろいろと質問をして聞いてみました。
トモによると ・今日は何組の教室かわからない。 ・○○先生(担任の先生)がくるかわからない などというのです。
どうやら夏保育と言うのは通常保育とは違い、希望者だけの保育なので、日ごとにメンバーも違います。そこで先生たちは、その日の人数に応じて園児さんを教室に振り分けていたようなのです。しかも、朝くつばこで「トモ君、今日は"はと組"ね」などと言われるのだとか。先生たちも交替で休暇を取ってますから、担任の先生がお休みで別の先生が担当する場合もあったようです。
不安の強いトモのことですから、日替わりで教室や先生が変わるのは、不安が強かったのだろうと思います。
そこで、園にこんなお願いをしてみました。
トモのくつ箱に「きょうは、○○ぐみで △△ せんせいです」というメモを入れてもらうようにしたのです。ちなみに当時、トモは字はあまり読めませんでした。でも、くつ箱でメモをみると先生に突然言われる前の「予告」になったようで、これでスッと落ちつきました。
メモ1枚書く手間が増えちゃったワケですが、たった1枚のメモでこれだけ子どもが変わるなんて、誰も思わなかったと思います。
年長さんになると、幼稚園のシステムにも慣れて、メモなしでもOK!でした。

園と相談しながら・・・


トモが通った幼稚園では、過去にも自閉症などの発達障害児を受け入れた実績のある園でしたが、発達障害児だからといって特別扱いもなかったです。
外遊び中心の幼稚園だったので、全体的に自由でした。
トモがルールさえしっかり伝えればついていける子どもだったということもあって、楽しく3年間過ごすことができましたが、それでも先生方が気づかないところでのつまづきも多く、それを伝えてお願いするのは、なかなか難しかったです。
「こうしてください」と要求先に出すと嫌がられたりしました。そのため「家に帰ってメソメソしたりぐったりしてますが、園ではどんな感じですか?」などと子どもの実際の様子を伝えてから園の様子を聞く、それからこの辺りに不安があるのではないか・・・などと回りくどく対応をお願いしたりしてました。
時には療育センターで受けた検査の結果を持って行って「こういう部分が苦手なので」と伝えたりもしました。
とにかくすべてお任せという訳にはいきませんでした(^_^; 

先生とのやり取りの仕方について、私も勉強させてもらったなぁ~と思ってます。

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