童謡が起こした小さな奇跡

子どもに童謡ってどうしていいんでしょうね。
小さな子どもから大人まで口ずさめる童謡に注目が集まっています。
わが家でも「童謡」は、小さな奇跡を起こしてくれたんですよ。

「テレビを消して、歌を聴かせてください」


「テレビを消して、歌を聴かせてください」
これは、トモが3歳の頃
とある先生にいわれたことばです。

3歳の頃のトモは
アイウエオ 
ハヒフヘホ 
しか、言えませんでした。

ミニカーを走らせるときって
何といいますか?

ふつうは「ブーブー」だと思うんですけど
トモは「ヒーヒー」と言っていました。


ことばがでなくて、訓練先に通うようになったとき
最初に言われたのは

「目からの情報を遮断して耳からの情報が入るように」

というものでした。

視覚優位 という言葉、聞いたことありますか?
発達障害児は、目からの情報に強い人が多いです。
映像とか写真とか、文字とかですね。

耳から聞こえてきた情報はスルーしやすいということらしいんですけど、
特に言語を獲得している時期は、耳から情報が入ってこないと言葉として出せないみたい。

で、いちばんいいのが「童謡」なんだそうです。

童謡、歌えますか?


童謡って誰でもすぐ歌えるところが魅力です。
ぞうさん とかすぐに歌えそうですね。

童謡のいいところは
誰でもしっているところ。

最近の歌は、歌詞が難しかったりしますけど
童謡や唱歌など、昔から歌われてきた歌は
歌詞もわかりやすいし、覚えやすいです。

なんども聞いているうち
口ずさむようになり、言葉となって
発するようになるみたい。

我が家も、必死の思いで1日中
童謡を聞かせていた時期がありました。
カセットテープにエンドレスで録音し
車の中でも聞いていました。
最後はテープが伸びて、間伸びしたメロディーになってましたが^^;

そうするうちに、
言葉は出さなくても口がうごくようになり、
「は~」とか「あ~」とか
発することができる音を発するようになってきたんですよね。

しばらくするうちに、少しずつ歌えるようになってきたんです。

ぞうさんが歌えるようになったときは
すごく感動しました。

ビデオに撮っておきたかったほどです。

童謡は、ゆったりとしたテンポの歌も多く
寝付かないときに子守歌代わりに歌うと
よく寝てくれました。

安心感があるんでしょうか・・・

10歳になった今では、
アイドルの歌などを口ずさんだりしているトモですが
童謡に育てられた時期もあったんです。

今思うと懐かしい思い出です。
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