発達障害がある子は、
いろいろなものからひとつを選びとるのが苦手です。
私は幼児期に獲得したいスキルのひとつに
選択する力
を挙げてみたいと思います。
実際我が家では、
幼児期にトモに「二択」「三択」を教えたところ、
飛躍的にコミュニケーション力がUP↑した
という実績があります。
選ぶという行動は、子どもにとっても、
自分の意見を認めてもらい、自信につながることのようです。
選択するということが、なぜ重要なのかというと、
私たちの日常生活は、選択する場面ってけっこうありますよね。
意外に無意識にやっていることかもしれません。
「今日何を着て行こうかな」
「お昼は何食べようかな」
なども頭の中で選択してい るんですよね。
もちろん、発達障害児も選択することはできると思います。
おもちゃやお菓子など、
好きなこと、楽しいことを選ぶというワザは
あっという間に覚えてしまうと思います。
でも、それだけで一生暮らせますか?
暮らせないですよね。
好きなものばかり買っていては、
家の中が物であふれかえってしまうでしょうし、
好きな食べ物ばかり食べていては、健康にも影響があります。
要るもの、要らないものを選択し、整理する
取捨選択というスキルが本当は必要なんです。
ところが、発達障害児は、片付け苦手なお子さんがすごく多いんです。
ここが取捨選択の「取捨」にあたる部分なんですけど、
選んで捨てる技術は、やはり親が根気強く教えないと見につかないスキルだなぁと感じています。
では、乳幼児期はどのようにすればいいかというと
とりあえず、二択や三択を教えてください。
二択が教えられる時期は、
yesとnoが言えるようになってから
です。
首を縦に振るか、横に振るか でもいいです。
意思表示ができるようになってから、ですね。
二択を教えるには、お菓子がいいと思います。
(A)大好きなお菓子
(B)大嫌いなお菓子 を
準備してください。
さて、どちらを選ぶでしょうか?
もちろん(A)大好きなお菓子 ですよね(笑)
最初はここからスタートです。
そのうちに(A)も(B)もどちらも好きなんだけど、
今の気分は・・・という選択ができるようになります。
くれぐれも、(A)(B)二つ渡さないでくださいね。
意味なくなっちゃいますから。
この二択のポイントは、「どちらかひとつ」でお願いします。
二択を覚えると、同じ要領で三択もできるようになると思います。
そうすると、沢山あるもののなかからひとつ選ぶということもできるようになります。