発達障害児が日常生活を楽しく暮らすことができるように手助けすることを支援といいます。
支援には大きく分けて2つあります。
・人が手助けする・訓練する【支援】
・道具を使って日常生活を便利にする【支援ツール】
ここでは、支援ツールについてご紹介したいと思います。
支援ツールは価格が高価なものもありますが、身近にあるものを組み合わせて使うのも立派な支援ツールだと思います。
発達障害児はこだわりが強い場合が多いので、せっかく値段が張る支援ツールを買っても使えない(*_*;ことって多いと思います。レンタルしてお試しできればいいのですが、なかなかうまくいきません。
ただでさえ訓練やカウンセリングで出費が多いと思いますので、まずは身近なものから使っていきましょう!お財布にもやさしいです。(^o^)/
はじめに我が家の事例をご紹介します。
■2~3歳の頃
・地図帳
バスでお出かけが毎日の日課になっていたころ、行った先を地図帳で復習すると一発で記憶(記憶力のよさにびっくり)
それ以降、地図帳を持ってきては「ここに行きたい!」と指差し交渉をするように
・100均のウレタンスポンジ
お風呂で遊ぶウレタンスポンジの数字をパズル代わりにして遊んでいました。
バスの行き先番号がとても好きだったので、
「95」「6」「63」など、近くを通るバスの番号を数字で作っては楽しんでいました。
■3~5歳の頃
・マイカラーを決める
長男のトモは「赤」
次男の健太は「黄色」
というようにマイカラーを決めて、持ち物をわかりやすくしました。まだ字が読めない頃は、色でわけるとわかりやすいようです。
・ちなみに幼稚園では、年少・年中時代はひとりずつマークが決まっていて、リュックや水筒にシールを貼っていました。
子どもたちもマークで友達の名前を覚えたりしてましたから、これは使える方法だと思います。
■6歳~
・スケジュール
ひらがながよめるようになってきたので、1日のスケジュールをボードに書くようにしました。
訓練や習い事の予定を自分で確認することで先の見通しが立つようになりました。
1週間スケジュールを作って、遊びに行く予定などもわかるようになり、先のことを楽しみにして待つようになりました。
これらの例は、地図帳、スポンジパズル、色や文字などの身近なものです
これだけでも日々の生活がずいぶん楽になりました♪
一般的に発達障害児は、目からの情報に強いといわれています。
声かけだけではぴんとこない場合、写真やカードなどで伝えていくのもいい方法です。
写真もモノクロがいいとか、カラ―がいいとか、カードのマークなどもこだわりが強い子がいます。
その子に合わせたものを選んでいくといいと思います。
我が家では、携帯電話が役に立っています。
公園に遊びに行くとき、最初に終わりの時間(帰る時間)を子どもと相談して決めます。
そしてタイマーセットしておくのです。
アラームがなると、終わりの時間なのですが、かならず5分前にセットすることがポイントです。
1回目のアラームでは絶対に帰りません。無理強いせずに「次のアラームが鳴ったら帰ろうね」と言うのです。
どうして2回目なのかというと、1回目のアラームは突然鳴りだしますから、心の準備ができてません。なので、次のアラームまで遊んでいいよ、というのです。
そうするといきなり帰ろうよりもお得な気分になりますよね。