発達障害児ママのための子育て体験記

わが子が自閉症と診断されるまで

療育センターに行きついたのは、ちょっとしたきっかけからでした。

お姑さんがトモのことを「ちょっとおかしい」と日頃言っていたのを
児童館の保健士さんに相談したところ、

区役所の「育児相談に行ってみたら?」と紹介してくれたのです。

区役所の育児相談のときに、トモの様子を見ていた臨床心理の先生が
療育センターを紹介してくれ、「自閉症」と診断されました。

かかりつけの小児科の先生は、
当時2歳過ぎても言葉を話せないトモのことを相談しても

はっきりとしたことは言ってくれませんでした。

あとから聞いたことですが、
小児科で発達障害かどうかを親に伝えるのは滅多にないことだそうです。

こちらから相談すると
「じゃあ区の子育て相談でそうだんしてみては?」と言われるくらいで、

「相談に行きなさい」とは強くいいません。

ここではっきりと言われていれば、もっと早くに行ったと思いますが、
たいていのお母さんたちは「まだ様子を見ていいのかな・・・」と

ゆっくり構えてしまうといいます。

母親の気持ちの中には「この子は違う」という思いと
「もう少し待ったら人並みにできるようになる」という期待と不安が入り混じっていると思います。

このときに「調べてみたら?」と後押ししてくれる人がいたら・・・

私はラッキーなことに保健士さんから後押しされました。

その結果、2歳半で診断という「早期発見」につながったのだと思います。

発達検査

療育センターでは、
トモにいろいろな質問をしてわが子が現在どのレベルにいるのかを調べてくれました。

課題は難しいものではなく、

などいろいろな種類がありました。

はじめてこのようなテストを受けたわけですが、
トモはとても辛抱強くがんばっていました。

中にはテストを受けることができず、拒否する子供さんも少なくないとか。
初めての経験に戸惑ってパニックを起こすお子さんも多いようです。

それから日常生活のこと、こだわりのことなどを聞かれました。

我が家の場合、事前に調査シートを提出していたのですが、
診察室に入った段階で「自閉症ってしってますか?」といきなり言われました。

多分、調査シートに書いてあったことが自閉症の特徴そのものだったのでしょう。

私の中の自閉症とは正直イメージが違いました。
これが自閉症なのかなぁ~

小児科、臨床心理士、言語聴覚士の3人の先生の検査を終えた時には
ああ、うちの子は自閉症なんだ

今まで悩んでいたもやもやが晴れたような気がしました。

診断のショックで泣き崩れた・・・そういうお母さんも多かったそうです。

小児科の先生のことば

「あなたのお子さんは自閉症です。」

小児科の先生に断言されて肩の荷が下りた私でしたが、
一般的な発達障害について先生から説明がありました。

早期発見、早期療育が有効との話がありました。

一般的な診断

現在「発達障害」と診断される子どもは年々増えています。
本当に発達障害の子が増加しているのでしょうか?

よく考えれば昔から「ちょっと変わった子」と言われる子は身近に存在していました。
ちょっと変わっていても勉強ができたり、

一般の生活に支障がなければ、それなりに大きくなっていけたのだと思います。

今は「発達障害とはこういうものだ」という
診断の適用範囲が広がっているような気がします。

一般的に発達障害といっても

などがあります。

それぞれの診断名のはっきりした境界線がなく
いろいろな発達障害の特徴がまじりあっているので

自閉症スペクトラム」などと言われています。

どこか気になる部分があれば発達障害と診断されるのですが、
発達障害なのか個性なのかはっきりと診断に困るタイプの人も沢山います。

最近では「広範性発達障害」などという
あいまいな感じの診断名がつけられることも多いようです。

子どもの発達が気になるから検査に行ったのに
「もう少し様子を見ましょう」と言われる人も多いです。

それは決して「大丈夫ですよ」ではなく、
診断の決め手となる症状がはっきりとはわからない場合があるからです。

幼児期というのは生まれてから数年しか経っていないわけで
成長がゆっくりしている子もいます。

「個人差」とも言われますが、やはり「発達障害です」と診断されると
親御さんのショックも大きいため、診断する側も慎重になっているように感じます。

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